苦痛が少ない損切りはないものか?
損切りは心理的に超えないと無理なのか?
損切りにならない勝率の高い方法でエントリーすれば解決するのか?
私は損切りの苦痛と向き合いながらどうすればいいのかを考えてきました。
今回は、まずは私が救われ、しかも、安定した感情でトレードができるようになった損切りの方法を話していきます。
その方法は何かというと、実は「ナンピン」なんです。
「えー? ?ナンピン? ? 」
「それはちょっとリスクが大きいでしょ!」
そう思われる方も多いかもしれません。
実のところ、私も最初は抵抗がありましたし、実際、株式投資で何度かナンピンをして保有し、結局は大きい損切りになったという苦い経験を何度もしていますしね。
では、なぜFXではそのナンピンが機能して、私が損切りのハードルを乗り超ええられたのか?
私の経験を紹介します。
FXでのナンピンは本当に危険なのか?
まず、あなたにお聞きします。
ナンピンと聞いて、あなたはどのように思ったでしょうか?
私が思ったように、リスクが高いと思いましたか?
それとも、それはきちんと戦略を立てて行えば逆にリスクを軽減できる、と思いましたか?
自分の思ったことが現実となることが多いので、あなたが答えたとおりの答えが取引の結果として出ているかもしれませんね。
私はリスクが高いと思っていたので、もう、怖れながらトレードしていましたし、良い方に機能することは全くといっていいほどありませんでした。
しかし、私がトレードを学んだ方はナンピンを使っていて、結果も出していたのです。
「えーっ!」
私の認識が変わった瞬間でもありました。
それまでの私のトレードは、なんとなく上がりそうだから、とか、そろそろ反発するよね?とか、自分の感覚主体でのトレード。
勝てる人の感覚と違って、勝てない人の感覚ですから、どうしようもないですよね。
恥ずかしい限りです。
今でこそ当たり前に思っていますが、ナンピンをするからには戦略が必要で、しかも、そのルールを守ることも求められるということです。
戦略に沿っているから勇気を持ってナンピンができる、冷静に相場を見ていられる、良い方に転んでも、悪い方に転んでも対処を決めているから、迷いもない。
私には大きな気づきとなり、損切りに対する認識が変わりました。
この方法なら、私の損切りの苦痛が和らぐ方法かもしれない・・・
そう思いました。
FXにおけるナンピンの損切りとはどういうものか?
では実際に、どのようにするのかを書いていきますね。
- 何回までナンピンをするのか?
- どの価格になったらナンピンをするのか?
- いくらになったら決済をするのか?
これらをしっかり決めてエントリーすることがポイントです。
「ナンピンを考慮しているトレード」が前提なので、
- ロットを下げること
- 1通貨ペアだけにすること
も重要です。
この2つをルールとして、証拠金に余裕を持たせます。
トレードにおいて重要なのは、テクニックだけではありません。
感情の安定も重要なポイントです。
証拠金に余裕があることで気持ちにも余裕が生まれ、気持ちに余裕が生まれることでその後のシナリオも描きやすくなります。
気持ちに余裕があることが本当に大事。
気持ちに余裕があると自分のトレードを客観的に見られるので、間違いを修正するためのナンピンも活きてくるんですね。
ただ、やみくもにナンピンをしているわけではありません。
- 反発を想定した分析をする
- 反発があったところで欲張らずに決済をする
- 少額の損失で逃げる
これが、ナンピンによる損切りの方法です。
ナンピンをすると、
「ここまで耐えたのだから、利益にして良い思いをしたい!」
という感情が出てくるのですが、その悪魔の声に乗らずに決済をするのがコツ。
チャンスはまた必ず来るので、資金を自由にすることを選択します。なぜ
また別の機会に、ナンピン戦略に必要となる環境認識や資金管理についても書いていきます。
今回は、ナンピンによる損切りもある、ということを思っていただけたらと思います。
なぜ、ナンピンが損切りの苦痛をやわらげてくれたのか?
最後に、あくまで私が経験した感情ではありますが、なぜ、ナンピンによって、私の損切りに対する感情が和らいだのかを振り返って終わりにします。
結論を言うと、ナンピンをした分の利益で最初のエントリー分の損失を相殺しているから、というのがあると思っています。
1取引で損切りをすると、「損切りした・・・」という感情が残るのに対し、複数の取引で利益と損失があると、意識が「利益」と「損失」の2つに向くので、損切りした・・・という痛みが減少するのかな、と。
私は、「ま、いっか!」となりました。
何となく、伝わっていますでしょうか?
個人的には、損切りしているにも関わらず、損切りしている感覚があまりない。
この方法なら、私でも損切りができる!と思えました。
ただし、です。
ナンピンには危険もあることも伝えておきたいです。
相場の状況によっては、大きめの損失が出ることもありますし、保有期間も長くなるので、その間はトレードをする自由が奪われてしまうこともあります。
私がいつもこの方法を使っているのかというと、実際はそうではなくて、トレードの多くはエントリー後に、利確と損切りの注文を入れることが多いです。
では、なぜこのナンピンの方法を紹介しているのか?
それは、このナンピンの方法が私の損切りの苦痛を和らげてくれた方法だから、です。
損切りによる痛みを乗り超えることが私にとっては大きな壁で、その壁を乗り超えるきっかけをくれたのがナンピンだったということ。
このナンピンによる方法も、結局は損切りになって、損失になることが多いですが、1トレードの損失ではなく、トータルでの損失になるので、マイナスの感情が減りました。
また、エントリー後、仮に含み損になっても対応策があるので、トレードに余裕が持てるようにもなるんですね。
損切りによる強い痛みが、損失を減らすことができた安堵に転換したと言いますか、私はそのような感情を持ったので紹介をしました。
中には、ナンピンをして反発がなかったら損失が大きくなるんじゃないの?
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
というか、私がそう思ったので、それが普通だと思います。
では、どうすれば良いのか?
そのためには、
- 環境認識
- 資金管理
この2つをしっかりすることです。
これは言い切っても良いです。
丁寧に環境認識をすれば、大きく含み損が出ることはありません。
それと、資金管理ですね。
資金量は人それぞれ器が違うので、自分の心の声に素直になって、自分がドキドキしない金額でトレードするのが望ましいです。
そして、ロットを上げすぎないこと。
証拠金維持率も最低何%までにするのかも決めておくこと。
ナンピンをしても証拠金に余裕があれば、冷静さを保てるので、ここはきちんと落とし込むことです。
手法よりも環境認識、資金管理が大事と私は自分に言い聞かせています。
誤解のないようにもう一度書きますが、私はナンピンによる損切りを勧めているわけではありません。
むしろ、損切り注文を入れることをオススメします。
しかしながら、損切りに痛みを感じながらトレードをしていたら、その感情が悪い方へと作用してしまいかねません。
もし、損切りに対する痛みを感じているのなら、自分の感情と向き合って、それを乗り超える工夫をしてみたらいかがでしょうか?
という提案です。
いろいろ書きましたが、まとめるとこんな流れです。
- 私は損切りがつらかった
- ナンピンをしてトントンで決済できたことで、私の損切りに対する感情が変わった
- 損切りが前よりも楽に感じるようになった
- ネガティブな感情に支配されずにトレードができるようになり、利益を出すこともできるようになった
- 損切りとなったトレードをきちんと検証できるようになった
(損切りとなるトレードはエントリーすべきでないところでエントリーしていることが多いと気づきました)
ちょっとしたキッカケで変わることもあるので、それをお伝えしたかったです。
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